最強のふたり

最強のふたり

先日、毎月仕事がてら泊りに来てくれる函館の友人と、彼のおすすめの映画を家でいっしょに観た。
これまで彼からは、音楽やら漫画やらいろんなことを何時も教えてもらっている。
そしてそれらが一様にまずハズレが無いので、またまた期待して観た。
題名は「最強のふたり」。
フランス映画だ。
既にご覧になった方も多いと思う。
フランス本国では誰もが一押する映画らしい。
題名のとおり主人公は二人なのだがその二人の関係がとっても愉快で心温まるものだった。
映画が終わった後の何とも言えぬ爽快感と充足感に満たされた。

主人公の一人 フィリップ
白人の実業家で大富豪。
趣味のパラグライダーの事故で脊髄を損傷し、首から下が完全に麻痺してまったく動かない。
そしてもう一人の ドリス
黒人で(北アフリカからの移民?)職は無く複雑な家族関係。
二人が始めて出会う場面。
フィリップは、自らの介護人を新たに募集中で次から次へと面接をしている。
そこには面接を受けに来た人たちが順番を待っている。
その中にドリスもいるのだが、待ちきれずに割り込んで彼の前に現れる。
彼はここで働くために並んでいたのではなく、失業保険をもらうための就職活動の証明書へのサインをもらうためだった。
早急にサインを求めるドリスに対してフィリップは、次の日に受け取りに来るように伝える。
次の日書類を取りにきたドリスにここで働くよう促す。
まんまと彼を採用に成功したフィリップ。
ここからふたりの共同生活が始まる。
社会の求める常識からは外れているドリス。
自分の思いそのままに発言し行動するドリス。
時には障害をネタにふざけるドリスに、ついには噴出して笑い出すフィリップ。
お返しとばかりにフィリップがドリスを落とし入れる場面も。
多くの者が障碍者の自分を別物扱いする中で、
そんなことは微塵も無く対等に付き合ってくれるドリス。
次第にふたりは、お互いかけがえのない存在になってゆく。
雇い主と雇われる者。
ではなく
友人同士。
ラストシーンは
フィリップが一度は会う事から逃げた文通相手に、ドリスがもう一度会わせるという粋な計らいをし別れを告げる。
彼女が現れたとき、笑顔ではにかむフィリップの表情が印象的だった。

いい映画でした。
最高のふたり!
人と人の付き合いってこうでありたいね。

また観よう!!

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