本来この地球(ほし)は、完璧な仕組みで成り立っている世界ではないかと考えています。
なぜなら、海の水は太陽の熱によって蒸発し、空の上で雲となり、雨となって地表を濡らし川となって大地を削り、海に注いでいます。
生き物たちは、この大地から誕生し、この大地からさまざまな形で恩恵を受けて生を全うし、命をつなぎやがて死んでいきます。その死骸は、微生物たちによって分解され、生まれてきた大地へと還元されていきます。
つまり、この地球というほしは、すべてこの中で循環して解決していくという営みを繰り返していると思います。
元より、古来人類は先人を敬い、子を慈しみ、生きていく智恵や文化を受け継ぎ、伝承してきました。
この母なる大地や宇宙を畏敬の念をもって尊び、大切にしてきた時代がありました。
また、彼らは大地からの恵みに感謝し、喜び、皆で分かち合い、そして自然と共存して暮らしてきました。
そこには、全ての存在があってこそ、自分たちの存在があるということを感じていたからだと思うのです。
本来の食を取り戻す
それは、化学物質で汚染されていない野菜や魚、食品が当たり前に食べることができる世の中です。
人間はこの地球から生まれてきました。他の動物達や植物も同じです。彼らは、この地球(ほし)にあるものを体内に取り込み生きています。
人間も同じです。化学的に作られた食べ物や不自然に育てられた動物や魚、野菜などは、どこか体に負担をかけていくのではないでしょうか。
実際、まわりを見渡してみても、ガンや生活習慣病などを患っている人たちがどれだけいらっしゃることでしょう。
何より、本来の食を取り戻すことが肝要ではないでしょうか。
本来の社会の仕組みを取り戻す
野菜をつくる農家さんも、それを卸して販売する人も、そして消費されるみなさんも、等しくお互いを尊重し合える社会。
画一化されるのではなく、各地域に根ざす食や文化。
多様な生活様式が過度に干渉されず、尊重される世の中。
本来の生き方を取り戻す
大切なのは、社会の構造や仕組みがどうであれ、個々が自身の内側を見つめたときに、リラックスしているなぁ、ありがたいなぁと、毎日を感じて生きること。
ですが、世界中の多くの人が、操られたこの社会に右往左往し、突き動かされているのが現状ではないでしょうか。
望むのは、誰もが条件つき無しで、愛し、慈しみ、認め合えることだと思うのです。
バカバカしい。そんなことあり得ない、と反発される方もいらっしゃるでしょう。もちろん理解できます。
また、ある人は現実味はないけど、そんなおとぎ話みたいな世界になったらうれしいなぁと、ちょっぴり思うでしょう。
私は後者のほうです。そして、こんな様子を思い浮かべます。
愛情のこもった手作りごはんを家族みんなでおいしくありがたくいただく姿です。
家族団らん。忘れ去られた言葉のように感じるのは、私だけでしょうか。
そこには、今、抱えている社会の問題を解く糸口があるように思えます。