量子力学は言う
私たちは日々莫大な情報にさらされ続けています。
それは私たちの身体へと入りそして私たちはそれを処理し続けているのです。
情報は私たちの感覚器官の隅々に浸透してゆきます。
そしてそれぞれの段階で情報を除去していきます。
最終的には、最も自身に役に立つものが意識に沸き上がってくるのです。
脳は毎秒4000億ビットの情報を処理します。
でも私たちが知覚するのは2000ビットほどの情報なんです。
知覚する2000ビットほどの情報とは、周囲と身体と時間だけなのです。
私たちが生きている世界、そして見ている世界は氷山の一角でしかないのです。
標準的な一角。
莫大な量子によってできた氷山の一角なのです。
仮に脳が4000億ビットの情報を処理できるのに私たちの知覚はたったの2000….。
ということは
脳では”現実”は起こり続けているのに
情報は受け取り続けているのに
私たちはそれを統合できないでいるということです。
目はレンズのようなもの。
本当に”見ている”のは記録する脳なのです。
それは視覚野と呼ばれています。
カメラとフィルムのようなものです。
脳は見ることができることだけを記録します。
これは重要なことです。
例えば、このカメラはより多く私の周囲を見ています。
ここに在るものよりです。
なぜなら
カメラには主観も判断もないからです。
唯一脳で流れている映像は、私たちが見ることができたものだけです。
私たちは私たちが可能だと信じた事柄だけを見るのです。
つまり、条件付けを経て私たちの中に既にある原型に照らし合わせて見るのです。
本当だと思える素晴らしい話があるんです….。
それはインディアン達….
現地のアメリカンインディアン達はカリブ海の島々で初めてコロンブスの船団が近づいてきた時、全く何も見えなかったという話です。
それは、もう今まで見たものと似てなかったので彼らには見ることができなかったのです。
水平線の彼方からコロンブスの艦隊がいたにもかかわらず、彼らは一人として艦隊を見ることができなかった。
それは、彼らの脳に速帆船というものがあるという知識も経験もなかったからなんです。
暫くして、まずシャーマンが気付き始めます。
さざ波が海の彼方に立ち始めたことに。
けれども船は見えません。しかし何がその効果を生み出しているのかと思い始めます。
そこで毎日彼は外に出て、見て、見て、見るのです。
そして暫くの後、彼は船団を見ることができるようになるのです。
そして一度彼が見えるようになると彼は周りの人たちに船が彼方にいることを伝えます。
皆は彼を信頼し、また信じてもいたので彼らにも見えたのです。
私たちは現実を創造します。
私たちは現実創造マシーンなのです。
私たちはいつも現実での効果を引き起こします。
私たちは常に記憶の鏡に映ったものを認知します。
私たちがただ巨大な現実シュミレーターで生きているか、どうなのか?
私たちの世界について科学が示すことができることについては、私たちが取り組まなければいけない大きな哲学的問題だと思います。
なぜなら、私たちは科学では常に”観察者”ですから、常に妨げられているのです。
最終的に人間の脳に入ってきたものによって”見る”ということや”する”ということを知覚するのを許されるからです。
だからこの現象がただの大きな錯覚であるとも考えられます。
それは本当に外にあるものを見る術を持たないからです。
あなたの脳は”そこ”で起きていることと”ここ”で起きていることの違いが分かりません。
”そこ”というのは外にはないし”ここ”で起きていることと無関係でいられないのです。
人生の方向を決める選択肢はいくつかあります。
それらは低いレベルの量子効果を条件としていて捨て去れないものです。
原子内で生じる世界について話しましょう。
それから、それが現実について何を言おうとしているのかについて話しましょう。
原子内の世界について話したい最初のことは、それはまず実験によって莫大なエネルギーが極短時間、極小空間にあることが分かり、いったい何が起こっているのかを理解しようとしていた頭の変な物理学者によって作られたものなんです。
その原子の領域はかなりイカれています。
それを理解するために〝量子物理学者”が発明されたくらいです。
そこには新しい科学が必要だったのです。
そしてそれは量子物理学と呼ばれています。
一体全体何が起きているのかについて、議論の余地のある仮説、考え、感情、直観などが適用される領域なのです。
つづく
https://vimeo.com/172736754 から転載