岩本繁・いわもと農園代表。
2006年春、11年間の公務員生活に終止符をうち、
北海道浦河町から、ここ北海道赤井川村へ家族で移住しました。
2年間の農業研修を経て、2008年春に新規就農しました。
研修1年目は農家さんの仕事を手伝いながら勉強させていただき、2年目は研修先農家さんのハウスを使わせてもらい実際にミニトマトとカラーピーマンを自分たちの手で栽培させてもらいました。
また露地作物もいろいろと栽培し、ジャガイモについては2年間で17品種を手がけ、ネット販売についても試行錯誤してきました。
このように実践的な研修をさせていただいたことは、農業者として独り立ちするにあたってとても良い経験となりました。
道職員を退職し農家を目指したわけ
夫は道職員として11年間、農業関係の仕事をしてきましたが、 自分はこのままでいいのだろうか?と何か物足りなさを感じているようでした。 なんとか仕事の意義をみつけようとしてもそこにはみつけられなかったのです。
そして「何のために生きているんだろうね?」 「このままなんとなく一生を過ごしたらきっと後悔する。精一杯生きたい。 失敗してもいい。新たなことに挑戦しよう!」という話になり、 その頃ちょうどわたしも一生懸命生きるために自分も何かしたい、働きたいと思っていたので、 2人でできることを探しました。
当時わたし達は市民農園を借りて、野菜作りをしていました。 そこで家族で過ごす時間は有意義なもので、子供たちもとても楽しそうでしたし、 夫の仕事のストレス解消にもなっていました。 現場から行政事務に変わり、建物の中だけで働く時間が長くなり、それが大きなストレスになっていたのです。 よく夫は「太陽のしたで働きたい」と言っていました。
そこで夫婦2人で何ができるか、何をしたいかを考えた末に、農業をやりたいという結論に達しました。 自分たちが頑張った分だけの成果があり、自分に甘えることなく頑張れるということに魅力 を感じました。
農家を目指すという話をしたときに「農業は厳しいぞ、甘くないぞ」という助言を沢山の方からいただきましたが、 農業は厳しいから止めようという気持ちは湧いてきませんでした。
わたし達が求めていたのは、自分たちのもてるものすべてを発揮して精一杯生きているという手応え。 漠然と毎日を過ごすのではなく、最後まで自分に挑戦し続けて生きたいと思ったのです。
体がきついこともありますが、心は数年前とは比べものにならないほど元気です。
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